伝統を受け継ぎながらも独自スタイルで跡継ぎ目指す

  • 黒崎敏雄
  • 栃木県
  • 指物師
  • Icon side 03木工(指物)・家具
Kurosaki s

伝統を受け継ぎながらも独自スタイルで跡継ぎ目指す

  • 黒崎敏雄
  • 栃木県
  • 指物師
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  • 指物師 とは?

    釘などの接合道具を使わずに、「ほぞ」と呼ばれる板に彫った凹凸の切り込みにはめ込み、木と木を組み合わせて作られた家具・建具・調度品などの総称を「指物」といい、それをつくる職人が「指物師」です。

    材を組むことを「指す」ということに由来しているともいわれています。

    指物の歴史は長く、平安時代の宮廷文化までさかのぼることができます。当時は大工職の手でつくられていましたが、室町時代の武家生活の中で棚、箪笥、机などの調度品が増え、また茶の湯の発達に伴い指物への需要が増えことにともない、室町時代以降には専門の指物師が生まれたと言われています。

    京都の指物が、雅や侘の世界の用具として愛用されてきたのに対し、江戸指物は武家用、商人用、そして江戸歌舞伎役者のために多く作られました。そのため華美な細工は好まれず、木目の美しさを活かした淡白で渋みのあるものが好まれてきました。

    江戸指物はその華奢でシンプルなデザインを活かし、畳の間に限らず、洋間が中心となった現代の生活の中にも自然に溶け込んでいます。

    職人・作り手の紹介

    黒崎 敏雄(くろさき・としお)
    栃木県宇都宮市出身。クロサキ工芸の3代目候補として、幼い頃から自宅に併設された工房に出入りし、父や職人の仕事ぶりを見て育つ。専門学校で建築・家具デザインを学び、20歳で家業に。父親であり代表の啓弘氏を師と仰ぎ、栃木県伝統工芸士になるべく日々修行に励んでいる。
    ▼手作り家具工房 クロサキ工芸
    http://zatuboc.sakura.ne.jp/

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    作品・ギャラリー

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    ライフストーリー

    栃木県の伝統工芸士である親父が職人をしている工房が、自宅と併設している環境で生まれ育ったので、幼い頃から工房は遊び場でした。だから、親父や職人さんの仕事ぶりはよく見ていました。

    そんな環境だったので、木工が好きになるのは自然な流れでした。また、親父が工房の代表を務めていますから、自分は「跡継ぎになるんだ!」という自覚も、物心つく前から漠然とですが持っていました。

    しかし、子どもの頃と今では、取り巻く環境がだいぶ変わってきていると感じています。
    親父の元で修行する職人は、かつては10人くらいいたのですが、不景気も重なって姿を消していきました。職人を抱えながら製品を作り続けた親父は、だいぶ苦労をしたと思います。生活を支えながら、一人の人間を育て上げるのは、並大抵のことじゃないです。

    職人として、私がまず始めに教わったことは、道具の"仕込み"です。カンナやノミといった刃物であれば、刃の研ぎ方はもちろん、鉋刃(かんなば)と裏刃を調整して木の逆目を止める役目(木の表面をきれいに仕上げる)の調整がとても重要です。

    台の調整では、単に台が平なだけではうまく削れません。台を削り、少し空間を作ってやることで、初めてきれいな削り屑が出るようになります。隙間具合を調整する道具も自分で作りますし、その道具を整える別の工具なども、職人一人ひとりが自分の使いやすいように調整していきます。
    そのため基本的な技術は教わりますが、あとは自分なりに勉強し、独自のスタイルを作っていくことが求められる職業です。

    ちなみに私が使うカンナやノミの数は50以上。有名な鍛冶屋さんが作った刃物や金物だと、1つ数万円する逸品もあります。
    もちろん、良い道具は欲しいですけど、そういった逸品は高価過ぎてなかなか手がでませんね。



    職人歴20年でもまだまだ下っ端・・・高い技術の習得目指す

    以前は木工仕事であれば幅広く手掛けていました。ただ、そのような仕事は減ってきています。今は、祖父の代から培った栃木県の伝統工芸品である「指物」(※)を専門に、ものづくりに特化しています。

    なかでも、うちの工房の特長は、「木彩(もくさい)」という技法を使っていることです。木彩とは寄木細工の一種で、色も質感もさまざまな種類の木を細かく切り貼りしていき、その独特の風合いと見た目のインパクトを楽しみます。
    寄せ合わせる木もそれぞれ違いますから、同じように作ってもまったく同じ模様は二度とできません。作る度に違う表情になるので、作り手としても非常におもしろいし、やりがいを感じます。もっといろいろな組み合わせを試したい!と思いますので、試作品についてサポーターの皆さんからのご意見も聞いてみたいです。



    奥深い「指物」と「木彩」の世界を知ってほしい!

    「指物」も「木彩」もかなり高度な伝統技法なのですが、今では知らない人が多いのが現状かと思います。私をサポートしてくれる方々には、奥深い「指物」や「木彩」の世界についてもっと知ってほしい。インターネットを通して、私も皆さんに、伝統技法を伝えていきたいと思っています。私ももっともっと高い技術を習得できるよう、皆さんからの応援をいただけたら嬉しいです。
    職人になって実はもう20年が経ちますが、私はまだまだ下っ端の部類になります。この業界は、一人前になるまでに根気のいる年数がかかります。
    テーブルづくりのように時間のかかる製品では、私の任される担当は天板を切ったりカンナで仕上げたりといった工程です。角の仕上げ一つをとっても、カンナで仕上げるかペーパーで仕上げるかによって、その後の塗装の"のり"や仕上がりがガラリと変わってきます。

    当然、ウチではカンナ仕上げにこだわるわけですが、カンナで面を取ろうとすると、面の幅を均一にするのが難しい、という問題にぶつかります。面は天板の部分はもちろんですが、地面につく脚の裏の部分にもかけます。
    このように目につかない箇所でも、手を抜かずにきちんと仕事をする。当たり前のことですが、これは親父や先輩から教わった大切なこと。

    近い将来、複雑な椅子やテーブルなどを一から自分の手で作ってみたいです。伝統工芸士という資格は、基本に忠実に一生懸命にやった先の夢。3代目として、栃木県の伝統工芸である「指物」を継承する者として、1年後にはこれまで手掛けたことのないものを世に出したいです。

    編集部からのおすすめ

    クロサキ工芸の3代目の跡継ぎになること、そして栃木県伝統工芸士に認定されること。これが伝統工芸士を父に持つ黒崎さんの目標です。幼い頃から工房を遊び場にしていたという黒崎さんは、幼い頃から自分は「跡継ぎになるんだ!」という自覚を持っていたと言います。木と丁寧に向き合う職人で父・啓弘さんは、跡継ぎの敏雄さんに「職人としての心構えや技の全てを伝えたい」と語ります。

  • 活動報告

    2017-01-15

    雑誌に載りました。


    1月12日(木)のテレビ東京系『カンブリア宮殿』で、 ソウ・エクスペリエンス社が放映されました、体験ギフトの販売をする中で働き方改革が取り上げられました、

    ソウ・エクスペリエンス社が出版した冊子にクロサキ工芸が昨年12月取材を戴きまして取り上げて戴きました。

    私のものづくりの思いを多くの方に広げて下さり有りがたい事です
























    傷みが激しい箪笥を時間を掛けて蘇らせる、

    昭和の30年頃に作られた婚礼箪笥の修理引手が壊れて元の引手の座金を金色メッキで仕上げて新しい引手の合せて取り付けネジ穴をフライス盤で加工しました。

    元の座金を活かして1㎜のエンドミルで引手の穴加工中、

    見た目の機械は古いけれど精度は抜群、

    自分達の制作に合わせて治具や工具を注文致します。

    金物の取り付けで修復後の箪笥、光が当たると表面が反射するので暗い部分で写真を撮りました。






























    古い技法を活かしながら、手作りを目指す

    神輿の修理の中で飾り金具は金メッキが多いと思いますが、今回金属に漆を焼き付けして金箔を貼る事にしました、

    箪笥の金物は炭火で漆を焼き付けていましたが、金箔の下地では表面の漆の仕上がりが悪く思案していた処、焼き付け機械が使う事が出来、乳金物で試験したところ良好な仕上がりになり、これから飾り金具の焼き付けに入ります。


    自動車の塗装に使う赤外線乾燥機を使う予定でしたが、結果が良くないとの事で恩師のお蔭で使う事になり感謝しています。

    江戸時代の長屋門の大戸の欅の鏡板を止めてあった乳金物を拭漆で焼き付け、試験的に良好な仕上がり




















    修理はかなりの知識と経験が不可欠なのです

    箪笥の開き戸の化粧の突板が長い時間の経過で合板が剥がれクロサキ工芸に持ち込まれ剥がれた部分の修復や表面の塗料の劣化に伴い古い塗膜の除去、等当初の予定以外の仕事が増えました

    合板と突板の剥がれこの様な修理のは皆嫌がる仕事の様です。

    特に合板や木部の剥がれは端からが多いようです。

    長年の使用に耐えて生活感が開き戸の端の擦り傷に現れています。

    接着が剥がれた部分を修復して合板に密着させて表面の塗料が割れて剥がれた部分を落として新しく塗装します。

    修復作業

    下塗りの塗装これから自然乾燥してから研ぎ出しをして上塗りをします。

    修理と一口に言いますが良いものは時間が掛かります。






















    南洋の海からの贈り物、光り輝き海の恵み。

    夏の頃からバリ島にツアーのガイドで出掛けていた友達が帰国して久しぶりに逢いました。螺鈿に使えそうな貝を頼んでいたのですがようやく手元に届きました。いつもは加工して小さなものを見るだけでしたが光沢のある貝を見るとモノの観る角度が違うように感じます。

     黒蝶貝かと思いますが、何時もは小さな四角なものばかりで実物の貝では見ていないので確実な処は分かりません、ホワイトイエロウとでも言う様な綺麗な貝、使い道が多く有りそうな貝です、光り輝く綺麗な貝ですが光で反射しているところが一部凹んでいるような感じ、肝心な螺鈿には等級が落ちるのでしょうか良く見ると欠点が分かり、欲が出てもっと良いものをなんて言い出しそうですお陰様にて色々な貝が手に入りました。これから少しずつ制作に活かせるように工夫して行きます。次は夜光貝が欲しいと意気込んでいますがどうしたものやら。

























  • サポーターからの応援メッセージ

    まだ応援メッセージはありません。

  • コミュニティ

    彩り鮮やかな野菜と、それに負けないメノウヒスイ

    野菜のソムリエの方と出会い、色々な野菜が工房に届きますこの写真は1と月ぐらい前のもので、

    彩や野菜の葉も食べられる事と、調理方法も教えて戴き、手土産に持参する事が多くなりました。

    大好きな紫アケビ、石の師匠から頂きました、縄文土器やメノウ、ヒスイなど詳しく制作のヒントが多く有ります、遊びの中にものづくりありでしょうか。

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    ※このプロジェクトのサポーターのみ閲覧可

  • プロフィール

    作り手の紹介

    黒崎 敏雄(くろさき・としお)
    栃木県宇都宮市出身。クロサキ工芸の3代目候補として、幼い頃から自宅に併設された工房に出入りし、父や職人の仕事ぶりを見て育つ。専門学校で建築・家具デザインを学び、20歳で家業に。父親であり代表の啓弘氏を師と仰ぎ、栃木県伝統工芸士になるべく日々修行に励んでいる。
    ▼手作り家具工房 クロサキ工芸
    http://zatuboc.sakura.ne.jp/

    直近の目標

    複雑な椅子やテーブルなどを一から自分の手で作ってみたい。

    将来・未来の目標

    指物師として伝統技法を継承し、クロサキ工芸の3代目として跡継ぎになる。栃木県伝統工芸士に認定されること。

  • 作品ギャラリー

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